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ド・ゴール将軍は、常に寸暇を惜しんで「ボンヤリ」していたそうだ。ボンヤリすることの大切さをよく知る者の逸話として、端的で仕上がりが良い。▼塾講師時代を思い返してみると、真面目で頑張り屋だが勉強のコツを掴めず成績を伸ばせない子は、この「ボンヤリ」が下手だったように思う。意識という脳の表側が苦手とする情報の体系化は、それが得意な無意識という脳の裏側に任せた方がよいのだが、自分の脳のはたらきに十分な自信が持てないと、意識から消すこと=記憶が失われることだと怯えてしまい、いつまでも無意識を稼働させることができないのだ。言わば部下を信頼出来ない上司のような状態である。いくら真面目で頑張り屋でも、それでは仕事は上手くいかない。▼脳の使い方も適材適所。意識だけで出来ることには限りがある。意識の力で関心のある情報を集めるだけ集め、分類し、分析したら、後は寸暇を惜しんでもボンヤリしなければならないのである。
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