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数を絞ってでも一流のみを摂るべきか。それとも二流三流をたくさん摂るべきか。アウトプットの質を高めるために、どういうインプットが望ましいかについて、三人で軽い議論を交わした。私以外の二人の意見は、一致して後者の「二流三流でも手数」であった。論拠もはっきりしている。失敗学の見地からすれば、成功のパターンはさまざまだが失敗のパターンは共通しているので、悪いものだけを多く獲って同じ轍を踏まぬようにすることは確実な効果を見込めるというのである。▼なるほど利のない意見ではない。しかしどちらかというと前者の「一流を少量」派の私からすると、失敗学の援用は逆にも解釈できると思う。なぜなら失敗、つまり二流三流のパターンが共通しているとしたら、それをいくら採ったところで自分の引き出しは全く増えないからだ。さまざまな成功の形がありうるからこそ、可能性を探るためにも、語彙を増やすためにも、一流が必要なのではないか。
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