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『シンデレラ』を観る。ディズニーが挑む傑作童話の実写版ということで、どちらかというとCG合成寄りの変わり種かと思っていたら、想像以上に「実写映画」として良く出来ていた。良い脚本、良い編集、良い演技。実に気合いが入っている。▼意地悪な継母とその姉妹、健気に働くシンデレラ、魔法使いのおばあさん、カボチャの馬車、ガラスの靴、階段、真夜中の鐘、花嫁を探す王子様……。私たちが「シンデレラ」と聞いて思い浮かべるシーンの全てを削ることなく実写に仕上げつつ、一方、王子の人柄や継母の心境といったような、原作ではあまり触れられることのない要素も描いてみせる。盲目的な原作崇拝でも陶酔的なオリジナル志向でもない、まさに理想のアレンジ作品といったところ。潔い直球勝負である。▼BDのボーナスコンテンツで見る主演のリリー・ジェームズも、なんだか作中のシンデレラとそんなに変わらないような、不思議な魅力があって素敵だった。
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