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ディズニー好きの同僚に勧められた作品『ヘラクレス』を観る。▼ギリシャ神話をベースにしつつも、半神半人ではなく最初から神として生まれていたり、その母がアルクメネではなくヘラであったりと、ほとんどオリジナルと言えるほどの近い改変ぶりで、公開当時は賛否両論を呼んだらしい。しかし、いかにもディズニーらしくミュージカル風に仕立てられたストーリーは、破綻もなく勢いも良く、観ている者に細かいことを言わせない迫真さがある。”重箱つつき”を黙らせる威風堂々の佇まい。この評価は私がディズニーに与える常の評価になりそうだ。▼ストーリーラインの特色は、ヘラクレスの受ける苦難が少なく期間も短いところだろう。地上の英雄となった完全無欠のヘラクレスは、映画の王道展開なら不運か宿命によって一度は地獄に落ちるところだが、本作では結局パーフェクトなまま全て丸く収めている。カタルシスは弱めだが消化の良い順風満帆の英雄譚である。
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