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今週はディズニー週間だ。千年前のスコットランドを舞台にしたお伽話、『メリダとおそろしの森』を観る。▼スコットランドの空気感、皮や脂肪の弛む動きまでリアルな熊のアニメーション、その熊が気品溢れる仕草をしてみせる滑稽さ、そういう制作の細部に傾けられた情熱には唸らされる一方、脚本を含めた映画としての完成度は、言葉を濁すようだが玉虫色の感触がした。うん、まあ……無難に面白かったね。そんな感じだ。首を傾げる筋書きも少なくない。どうして魔女がいつも人を熊にばかりするのかとか、なんでメリダは一人でタペストリーを取りに行かなかったのかとか、散々な目に遭ったとはいえエリノアは最後まで謝っていないけれど、それで良いのかとか。疑問符を残したまま感動するのは、不可能ではないが難しい。▼メイキングは興味深く観た。12人のアーティスト総勢でスコットランド視察に出かけたとか、相変わらず羽振りの良さは妬ましかったけれど。
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