400
Post/Edit Page
『インサイド・ヘッド』を観る。去年公開されたばかりのピクサー作品で、今まで観た中ではもっとも新しい。原題は"Inside Out"。童話原作でもなければ続編でもなく、何かのパロディでもない、完全オリジナル作品である。▼主人公は11歳の少女ライリー。彼女の頭の中には、ヨロコビ、カナシミ、イカリ、ムカムカ、ビビリという5つの感情たちが住んでいる――。このへんまでパッケージを読んだときは、ターゲット年齢低めのキャラ物かと思っていたが、どっこい本格的な冒険ファンタジーで予想を裏切られた。設定も話もよく練られているし、ライリーの行動が常に感情たちのやりとりに先取りされているところも捻りがあって面白い。オリジナルとしては渾身の一作だと思う。▼感情たちの名前で「ムカムカ」はやや浮いているようだが、Disgustingと言われると五人衆に仲間入りしているのも頷ける気がする。うんざりして嫌なものと距離を取りたくなる気持ちである。
pass:
Draft