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一昔、二昔前。つまり私がPCの自作を始めた十余年前。自作の最大のメリットはカスタマイズ性よりも値段の安さだった。百貨店に並ぶ既製品はソニーや東芝、NEC、富士通のような国産メーカーしかなかった時代である。そうして、メーカー品は高かった。ミドルレンジでも二十万超えはザラだった。▼時代は下って今日。自作の価格はもはやBTOに勝てなくなった。i7-6700KにGTX1080を積んだメモリ16MBのSSD+HDDマシンが二十万円以下で売られていたりする。グラフィックボードだけで八万以上するのだから、個別に組んだら残りのパーツで十万ちょっと。CPUとSSDとメモリで既に苦しい。特売品を使えばぎりぎりマザーボードも入るが、電源、ケース、ドライブあたりは置いてけぼりである。クーラーも、ケーブルも。▼そういうわけで、自作の優位性はもはやカスタマイズ性の高さのみとなった。頻繁にパーツを組換えたい人でない限り、BTOを選んだ方がいいだろう。
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