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『騎士団長殺し』が大々的に書店で取り上げられている。横浜の有隣堂も通路ぎわに平積みならぬタワー積みだ。村上春樹の長編としては『1Q84』以来。実に七年ぶりということで、ハルキスト達も大いに盛り上がっている。▼私はというと、文庫化した頃に気が向いていたら読んでみようか、というほどの興味しかない。ただ、もしiPadがノートデバイスとして私の生活にはまってくれて、かつ読書デバイスとしても有能だとしたら、持ちにくいからという理由でハードカバーを遠ざける理由はもはやなくなる。値段の問題は残るけれど、電車でも分厚くて巨大なハードカバーを悠々読めるようになるわけだ。コールハースの『S,M,L,XL』だって、自炊すれば楽々外で読めてしまうかもしれない。▼ハルキ・タワーを横目に通り過ぎながら、帰路、ふとそんなことを考えた。昔、通学電車でコウビルドの英英辞典を開いていた私にとって、巨大書籍が自由に外で読める生活には夢がある。
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