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昼ごはんに某所でローストビーフ丼を食べる。本職肉屋のランチメニューだけあって、値段の割には質も量も良い。旨かった。しかし、私はもう頼まないと思う。▼三口目を運んだときから思っていた。味が変化しない。タレに漬かったご飯、その上に重ねられた均一なローストビーフ、そして卵。「肉のあるひとくち」を食べようと思ったら、三者が必ず同じ比率で含まれる。つまりいつも同じ味がする。以前に茶と甘味の件でも述べたが、私は自分で味の濃淡をコントロールしたいのだ。それが出来ない料理は、なかなか気に入りにくい。旨くても変化の娯楽がない。▼料理に限らず、変化という楽しさは侮れない。変化だけが楽しさだと言う人もいるくらい、変わることは心地よい刺激になる。もちろん本当なら作品そのものが変化を内包しているべきだが、それが出来ないのであれば、せめて受け取る側に変化をつける自由を残してほしい。ローストビーフが別皿なら完璧だった。
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