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毎日、個人的な業務日誌をつけている先輩がいる。前に話し合った内容について再確認に行ったり、実装方法や問題の前例を教えてもらいに行ったりすると、よくその日誌をテキストで開いてgrepしている。体裁は独り言のような口語体で、閲覧性よりは検索性を重視した形。行数は万単位だ。しんどい作業の愚痴なども含まれていると言うが、積もり積もれば、これも仕事のノウハウの宝庫である。▼かつて別の先輩がこう言っていた。メモを取ることが必ず良いとは限らない。メモして後で探すくらいなら、すべて頭に叩き込んだ方が仕事が速いこともある。それでもメモの習慣は身につけておいた方がいい。僕みたいに三十を超えたら、君らの脳はもう君らがいま信頼しているほどの記憶力を発揮してはくれなくなる。そうなったときにメモの取り方がわかっていないと、もうおしまいだ。気がついたら、物覚えが悪い上に記録も残せないただの使えないおっさんになってるよ、と。
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