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伊藤園『お〜いお茶』の売り上げが300億本を突破したらしい。300億本。とてつもない数字だ。1985年から三十余年で、一本100円としても3兆円を売り上げたことになる。▼『お〜いお茶』の前身である『缶入り煎茶』は、伊藤園曰く「世界初の緑茶飲料」。お茶など無料で飲めるのが当たり前と思われていた時代に、言わば缶詰の茶を売り出すという挑戦的な商品であった。「今では当たり前のように売り場に並んでいる緑茶飲料の歴史はこのときに始まり、現在の緑茶飲料市場は全清涼飲料の1割以上を占めるまでに成長しています。」▼私ほどペットボトルの茶を飲んでいる人も少なかろう。『伊右衛門』『生茶』『綾鷹』もそれぞれ個性的で好きだが、『お〜いお茶』はとりわけ最も標準的な、緑茶らしい緑茶として好んでいる。格別に旨い茶というより、喉が渇いたときに飲みたい茶である。「急須でいれた自然のままのおいしさ」にこだわり続けた成果だろう。
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