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ときどきセブンイレブンのチーズバーガーが食べたくなる。”濃厚”ではないの方の、昔からある安いやつだ。レンジで温めると濡れてぺしゃんこになるバンズ、もともと薄っぺらいビーフパティ、オマケ程度にとろけるチーズ。ひとつひとつ評していくとロクな文面にならないが、これらを組み合わせて完成するハンバーガーには、チープながらも他にはない独特の味わいがある。▼もしこのチーズバーガーがクオリティなんてものを追い求めていたら、きっと私のローテーションに入ることはなかっただろう。それは単なる専門店ハンバーガーの下位互換でしかない。そうではない。安価なコンビニ商品という制約を受け入れつつ、なんとかまとまりのある味にしようとしている意志に価値があるのだ。▼自分なりの良さを突き詰めた品にはいつか出番が来る。自己流を貫き通せば価値が生まれてくる。その価値を磨くのが洗練である。価値のないものを洗練してもあまり意味はない。
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