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読書感想文のせいで読書や国語が嫌いになったという人々は一定数いる。私も、読書感想文はとりわけ苦手な方だった。どうしても提出しなければならないときは、本文の適当な箇所をコピペして、そこにありきたりな口語の雑感を添えて出した。さいわい、もともと読書になんの興味もなかったので、それで読書が嫌いになるということはなかったが、結局、大学生になるまで本を読もうとする機会はなかった。▼思うに、感想文の嫌われぶりの原因は目的の曖昧さにある。目的が文章の練習なら、想像でも実体験でも作文はできるのだから、読書という趣味を押し付ける必要はないし、目的が本を読ませることなら、文字よりスピーチが得意な子もいるのだから作文を強制する必要はない。入力と出力の組み合わせを一形式に強制して二兎を追うから、読書感想文はいまいち私たちの心にフィットしないのではないだろうか。▼それぞれ二つの宿題に分けた方がよほど良いように思う。
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