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グランドピアノを上から見たときのシルエット。何も見ないで描いてみよう。▼正解はない。ただ、描いた絵と本物のグランドピアノの写真を見比べてみると、高音部の湾曲してへこんでいる部分が、写真よりも深くなっていないだろうか。少なくとも、私はだいぶ深くなっていた。本物のピアノは、思っていたよりへこんでいなかった。とはいえ、本物のグランドピアノを上から写した写真より、私の描いた図形の方がなんとなくピアノのように見える。特徴が強調されてデフォルメになり、より強くシンボル化されたということだろう。▼フラットデザインでロゴやアイコンを創るときは、この点を意識した方が良いモノになりやすい。要するに、表現型を変えるからといって情報の総容量を減らしてはならないということだ。リアリティを妥協して細部が落ちるなら、落ちた情報量は強調によって補われなければならない。全ての表現について同じことが言える。情報量を意識せよ。ゆっくり準備を始めている「二つ先」の企画。長編メドレーを終えて、CD第二作目を終えた後の話だ。いまはこれがいちばん楽しみなので、自然と手元の制作も加速する。問題はプロジェクトも焦げ臭くなってきたことで、やる気と反比例して使える時間は減っていくが、これはもう残された時間に優先度をつけてやりくりするしかない。食器を洗いながらでも曲は聴ける。掃除機をかけながらでも口笛は吹ける。洗濯物を干しながらでも企画の詳細は詰められる。▼口笛はともかく、頭の中だけで出来ることなら、褒められたことではないが仕事中にでも進められる。作業の進めようがない待機時間にノートへメモやスケッチをするくらいは、息抜きの範囲として許されてもよかろう。こういうときも、紙のノートだと机の上に残してくるのが不安になるけれど、ロック付きで肌身離さず持ち歩いているiPadなら何の心配もない。常在戦場の精神で、日々思考を重ねられるのは嬉しい。
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