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「ドリルを買う人はドリルが欲しいのではない。穴が欲しいのだ。」▼レオ・マックギブナが語り、セオドア・レビットが広めた、マーケティング界の金言である。あらゆる製品は客の欲しい結果を生み出すサービスとして売れている。モノの販売とサービスの販売に本質的な違いはない。客は、何かを成し遂げたくてモノを買う。故に、売る者は自分たちの商品が≪本当のところは≫何なのかを見失ってはならない。ドリルの敵は、より高性能なドリルでも、より安価なドリルでもない。穴を開けられる何かである。穴を開けられる何かの全てが競合相手になる。▼前にも書いたが、この発想をゲームや音楽に持ち込もうと思うと、どうしても避けて通れない根本的な問いがある。人は、何を成し遂げたくて音楽を聴くのか。どんな進歩を求めてゲームを遊ぶのか。楽しく時間を使いたいのか、熱中できる対象が欲しいのか。こう問えば問うほど≪本当のところ≫が見えてこないである。
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