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贔屓のカレー屋へ行く。▼昔、私は辛い食べ物が苦手だった。「カレーハウス・リオ」でも甘口を頼んでいたくらいの甘党だった。ピリ辛〇〇と名のつく料理は好んで食べることもあったが、それはあくまで「辛いけど旨い」であった。あってもなくてもよいが、ありすぎたら食べられないもの。それが私にとっての辛さだった。▼そんな私が、生まれて初めて「辛いから旨い」と思ったカレーが、その贔屓の店のキーマカレーである。最初に食べたときは辛すぎて完食出来ず、同僚に残りを食べてもらったくらいの辛さだったが、その「辛うまさ」の衝撃は私の価値観を変えた。以来、足繫く通って、今ではもう大辛と激辛のあいだくらいなら完食できる。辛党になったわけではない。食べられるメニューを増やすため、私の舌が適応したのだ。▼今日はドライカレーを食べた。ドライカレー、ないしカレー炒飯の括りなら、世界でいちばん旨いと信じる珠玉のカレーである。旨かった。
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