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今日は大変だったが運の良い日だった。二週間以上前に誰かが引いて以来、ただの一度も再現しなかった幻のバグ。再現を希望しながら時間だけが過ぎ、ついに今日は当該環境の〆日である。未解決の報告。長らく誰も見ていない。勝手に治ったのかもしれない。そうだ。そうに違いない。仮にそうでないとしても、もはや修正のチャンスはない。このまま闇に葬るしかないだろう――そう思っていた。▼〆の二時間前。再現が叫ばれた。衝撃が走った。しかも今度は情報が残っている。なんということをしてくれたんだ。いや、良くやってくれた。調査する。特定のタイミングでしかるべきフローに来ていないことが判明する。さらなる追跡調査と実験。そうして〆の十分前。ついに原因は特定された。なんと仕込まれたのは一年以上前だった。当時のプログラム移植者のミスである。許可を得て滑り込みの修正。怒涛の確認、再発の不安、解決の安堵……。短いようで長い一日だった。
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