400
Post/Edit Page
水臭い、の語源について話題になった。水が臭いとはどういうことか。それがなぜよそよそしさと繋がるのか。▼語源の常として諸説あるようだが、私が最も納得できた説は酒の席に端を発するというもの。曰く、自分の使った酒の盃を人に渡すとき、普通はマナーとしてさっと水で洗ってから渡すわけだが、気心の知れた間柄なら、そんな盃なんていちいち洗わなくていいよ、(酒が)水臭いじゃないか、ということになるわけだ。▼なるほど説得力はある。そうして、この説を信じるなら、もうひとつオマケがついてくる。ミズクサイ盃洗などしないで自由に盃を行き来させるほど親しい仲、もはや家族のような親しい関係が、つまりは「水いらず」だと言うのである。さらに説得力の増す綺麗な流れではないか。▼しかし、それなら漢字は「水入らず」でなく「水要らず」と書きそうなもの。表記側を信じるなら水と油の関係を人間関係に喩えたとする一般説の方が地力は高そうだ。
pass:
Draft