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1928年、冬。ジョン・F・ケネディの父親が靴磨きの少年に靴を磨いてもらったところ、少年がこう言った。「おじさん、ここだけの話だけどね。今、〇〇〇の銘柄を買えば絶対に儲かるよ!」ケネディパパは戦慄した。こんな靴磨きの少年までもが相場に熱を上げているなんて、尋常なことではない。パパは相場の天井が近いと直感し、あらゆる銘柄が値を上げる絶好調のさなかに保有株を全て売り払った。まもなく1929年。ウォール街大暴落が訪れる直前の冬である。▼これは真偽のわからぬ逸話だが、その後も繰り返されてきた相場の真実を多分に含んでいる。ふだん投資に縁のない人間が投資に興味を持ち始めたら、相場は天井を迎えるのだ。ジンクスでもなんでもない。要するに、ねずみ講が末端に到達したのである。このたびの仮想通貨の暴落も逸話の流れを完璧になぞっていたと言えるだろう。暴落前夜、ツイッターは仮想通貨の話題で持ちきりだったではないか。
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