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効率化が社是となった今では信じられないことだが、昔は「自動化」にも推進派と反対派がいた。もっとありていに言えば、自動化反対おじさんたちがいた。彼らの言い分は一貫していた。「自動化は信用できん。人の手で行い、人の目で見なくては。」そうして、推進派のシステムがトラブルを起こすたび、やはり人が最強なのだと主張した。反面、人の手によるミスは、ただのうっかりミスとして片づけていた。▼結局、彼らは軒並み会社からいなくなってしまった。仕事のスピードアップについて行けなくなったのだ。彼らは無知であるが故に臆病だった。自動化は信用できんという言葉の真意は、即ち「自分にはよくわからないから信用できん」に他ならなかった。わかるようになるためのコストを支払うより、未知を排して安心し、経験を誇示して威厳を保つ道を選んだ。いなくなるべくしていなくなったのだ。▼不勉強をごまかしつづけることはできない。ただ勉強あるのみ。
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