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『金田一少年の事件簿外伝 犯人たちの事件簿』を読む。近頃のコミックス業界はリメイクやスピンオフだらけで不甲斐ないと囁かれるが、二十代・三十代あたりの黄金期のファンからすると、こうした公式の外伝はついつい手が伸びてしまうもの。下手な新作より安定して売れるので、出版社がローリスク・ハイリターンな「鉄板」商品に位置付けても無理はない。続編ラッシュを嘆く映画界隈と似たような構図だろう。その波が、コミックスの方が少し遅れてやってきたというわけだ。▼それにしても金田一少年がギャグになって帰ってくるとは思わなかった。元がシリアスな漫画だけにギャグ化は難しかったと作者があとがきに書いているが、実際、企画も含めてよく頑張っていると思う。犯人やトリックの詳細をところどころ忘れていても、思い出しながら読んでいるだけで面白い。記憶が刺激され、また原作を読んでみようという気にもなってきた。私はスピンオフ歓迎である。
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