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Aは教育理論と人の目利きに誇りを持つ優れた教師である。あるとき、Aのもとに一人の生徒希望者がやってきた。その道の経験はなく才能も並だが、やる気と素直さを持ち合わせた学習能力の高い若者である。彼は訊いた。***と同じレベルの作品を創れるようになりたいのですが、どれくらいの時間がかかるでしょうか。Aは答えた。それならXXXもあれば出来るでしょう。……。▼経験の価値を見積もりたいという要求に対して適切な問いの立て方が見つからず、あれこれ考えた末に思いついた例え話である。***のところに自分の作品が入ったとき、A――実際の教師でなくとも経験豊かな信頼できる誰か――がXXXに入れた時間は、自分の経験の価値としてきっと当たらずとも遠からずな時間換算になるだろう。▼私について言えば、XXXに入るであろう時間は私が実際に費やした時間より遥かに短いだろうと思っている。私のやり方はけっして効率的ではなかった。
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