400
Post/Edit Page
つづき。並列化の最適化に唯一の解はない。しかし目的には唯一の解があるのではないのか。たとえばシステム全体のスループット向上。同等の仕事をより短時間で行うことは分散処理の至上命題であるはずだ。▼誠に遺憾ながら、これも正しくない。プログラムの目的によってはスループットを犠牲にしてでも特定の処理のレイテンシを短縮しなければならない場合がある。たとえばオーディオの処理。あるいは格闘ゲームの入力処理。こうした処理は他のスレッドの状態に関わらず固定時間で確実に終えなければ音飛びや入力落ちなどの不具合を誘発してしまう。スケジューリングをした結果、該当スレッドにはしばらく待ってもらうのが最適という結果になりました――では困るのだ。▼そして、可読性と保守性の問題。理論最適解が現実的な最適解とは限らない。誤差レベルの命令数を減らすために誰も読めないコードを書くのは、二重の意味で低レベルなプログラマだけである。
pass:
Draft