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『東大読書』読了。何の脈絡もないが衝動買いで読んでみた。タイトルはともかく中身は良い。読書における姿勢について重要なことがたくさん書かれている。もし今も塾講師をやっていたら生徒にも勧めただろう。▼ただ、タイトルもそうだが、やたらと東大生を引き合いに出してリファレンス扱いしている点は危なっかしい。説得力を持たせるために敢えてやっているのはわかるが、彼らの言動を無批判に正解化しすぎている節はある。受験本ならそれでもいいかもしれないが、読書全般に亘る指南本となれば話は別だ。東大生といえども学生である。彼らは別に読書のエキスパートではない。▼もっとも、本書のスタンスからすると、この批判すら想定内とも言えそうである。本の中身を受動的に受け取るな。能動的に読め。記者になったつもりで、本に質問をせよ。主張に疑問を持て。であるなら、私としてはそこに疑問を抱いたと明言して所感を結んでも何の不都合もなかろう。
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