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以前に読みかけて途中でやめた本と、まだ読んだことのない新規の本があるとき。私は常に新規の方を読みたいと思う。途中でやめた本には食指が伸びない。そんなに読みたくないものかと自分で訝しくなるほど読みたくない。なぜだろうか。▼一、読みかけてやめたということは、つまらなかったり自分に合わなかったりした可能性が高い。読み直しても同じ結果になるのではという疑いが気持ちを遠ざけてしまう。一度は諦めたという烙印が引きを弱くする。▼二、時間が経ってしまうと続きから読み直すのが難しい。どこまで読んだかわからないことが多いし、たとえ栞が挟んであったとしても、その前までに何が書いてあったかなど覚えていないから、たいていの場合かなり前の方から読み直すことになる。これが案外煩わしい。いかに自分が内容を忘れているかに気づかされて失望することもある。余計な気苦労がついてまわる。▼だから私はなるべく読み切り前提で本を買う。
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