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AIにまつわる話のつづき。AIは人間を超えられるかと問うと、そんなことできるはずがないと主張する人間過信派と、間違いなくAIは人間を超えられると主張する人間軽視派が現れる。しかし、実のところ問いには答えようがない。何しろ「超える」が何を意味するか、全くもって不明だからだ。▼過信派は、超える超えないを「人間らしさ」の評価軸上で考える。この軸上では、≪人間に出来ることを全て人間以上に上手くやれること≫が「超える」である。肉体や感情や社会性は制約ではなく特性と解釈される。故に、これらを持ち得ないAIは最初から圧倒的に不利というわけだ。▼一方、軽視派は、超える超えないを純粋に能力で考える。≪あらゆる種類の問題解決を人間より速く行えること≫が「超える」である。ここでは人間が形ある生物であることは負の制約となる。AIは、肉体や感情を持たないからこそ、人間より高精度で高次元な思考を行うことができるのだ。
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