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自分たちの言いたいことばかり言う。言いたいことを聞いてもらうためだけに、大袈裟なことをして驚かせたり、面白おかしいネタに走ったり、奇をてらったりする。世の中、目立つ作品はそんなものばかりだ。耳目に留まってなんぼ。実質は後からで良い。最悪、実質なんて無くたって構わない。そうして、飾りだらけの空箱を騒音と勢いで騙すように押し付けておいて、多くの人が受け取っているのだからこれは消費者が望んでいる物なのだと主張する。全く救いがない。▼独りよがりな作者は、受け取る人の知性を信じない。これくらいやってやらないとわからないだろうという驕りが常にある。その驕りが、本質の追求よりも表面の装飾を優先させる。しかし、真に本質を伝える表現は、視聴者を信じることなしには成立しない。言いたいことを極限まで純化し、結晶化させた表現を、きっと視聴者はわかってくれると信じて素直に提示するだけ。作品とはそうあるべきであろう。
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