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続きではないが、似たような話。▼私の悲しみを一言で表せば、聴きたい曲が過去にしかないという悲しみなんだろうと思う。現在と、未来に対して聴きたい曲がない。心待ちにしている音楽がない。早く発売日にならないかと切実に願う漫画はいくらかあるのに、早くリリースされないかなと期待する新曲がひとつもない。いいじゃないか、過去の音楽を発掘していくのも音楽の楽しみだ、立派な愛好家だというスタンスを否定はしないが、それは言葉通り「愛好家」となって優雅に枯れていく道だと私は思っている。過去にしか興味がないのなら、畢竟、未来において音楽が滅びても何ら構わないのだから。▼聴き放題サービスで特定のジャンルをイヤホンから垂れ流すのではなく、特定の誰かの新作を強く待ち望み、追いかける人たち。そんな人たちこそが、きっと音楽の未来を創っていく。それが前進的な情熱というものだろうと思う。未来に対して思いを寄せるのが前進である。
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