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これからのご時世、「何でも屋」は生き残りにくい。何でも出来ることが悪いわけではないが、やれることはなんでもやる、売れるものはなんでもつくる、そういうスタンスを長く続けていると、肝心要のブランドイメージが散逸してしまう。やるならせめて、確固たるイメージが確立した後にやるべきだ。言わば、ある程度イメージを散逸させてもダメージが少なく、実入りの方が大きいと判断したときの<回収策>である。▼何でも屋が生き残りにくいのも、思えば四騎士――GAFA――が関係しているように思う。四騎士のおかげでニッチな需給のマッチングがされやすくなった一方、彼ら自身は究極の何でも屋になろうとしている。二重の意味で、中途半端な便利屋の立ち位置が消滅しかかっているのだ。ラインナップの幅広さ、便利さ、手軽さ、安さ。そんな土俵で勝負しても勝ち目は薄い。合理的な理由がなくても選んでもらえるような「らしさ」が求められる時代である。
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