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ときどき、長男が次男と遊んでくれる。というより、たまたま二人の波長が合う瞬間がある、と言った方がいいかもしれない。お互いがお互いの意図を汲んでいるようには見えないが、長男のやることに次男がウケて、ウケたのに気をよくして長男がよりはしゃぐというループが完成したとき、しばらく二人だけで楽しんでくれるという構図である。▼この時間は、本当に家事が捗る。完全に目を離すわけにはいかないが、声が聞こえる距離ならある程度は安心して別の作業が出来る。一人っ子より兄弟姉妹の方が楽な瞬間があるとしたら、まさしく、本来なら2の手がかかるところを相殺しあって0になってくれる、この時間ということになるだろう。▼たいていの場合、長男がやりすぎて次男を泣かすか、次男が思わぬ行動に出て長男を泣かせるかして、二人遊びの時間は終焉を迎える。長男の奇行に次男が飽きて、しれっと親のところへ帰ってくるのが、最も平和な終わり方である。
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