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とあるプロジェクトが事実上崩壊した。全社的にも珍しいレベルの惨事である。教訓はただひとつ。「製品は人が作っている」ということだ。▼あまりにも当たり前だが、それなり順調な成長を遂げてきた近年、いささか忘れられていた節がある。採算の取れる企画を立て、必要数の人員を配置し、スケジュールを組んでリリース日を決める。その日が来れば製品は出来上がるので、あとはきちんと宣伝をして売る。想定より多かれ少なかれ利益が出る。その繰り返しというように。▼とんでもない話なのだ。人員配置とスケジューリングだけで製品が完成するなら誰も苦労はしない。必要な数の人間がいることと、その人間の集合が製品を完成させられるかどうかは、全く別の話である。作れる人と仕上げられる人がいなければ、誰がどう計画をこねくり回したところでモノは上がらない。納期を定めて死守と叫んでも製品が召喚されるわけではないのだ。それを再確認しただけである。
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