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「てにをは」とは、助詞の総称である。けっして「てにをは」の四文字だけを指す言葉ではない。「てにをは」がなっていないと言われたら、それは助詞の使い方全般に難があるということだ。▼最近、若い子の文章を添削する機会が多い。指摘の余地がないほど立派な文章を書く子もいれば、ほとんどの文にリテイクが必要なほど拙い子もいる。何がそれほど拙いかというと、やはり「てにをは」だ。▼とりわけ、格助詞の選択を間違えている場合が多い。機能を取り違えていたり、主張の内容に合っていなかったり、語尾が正しく呼応していなかったりする。大体、指摘すればすぐに修正されるので、能力不足より推敲不足が原因だろう。▼副助詞がほとんど見つからないのも特徴的だ。AはBだと述べる以上の細かいニュアンスが落ちていて、文同士が至る所でぶつ切りになっている。そのこなれていない感じが、個々の文の拙さをいっそう際立たせてしまう。▼助詞は大事なのだ。
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