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デジタル辞書はWeblio一択だが、紙の辞書もまだまだ現役だ。夜のボキャビルには『アドバンストフェイバリット英和辞典』を使っている。十六年前(!)、私の大学受験を支えた相棒である。久しぶりに引っ張りだしてきた格好だが、最強の英和辞書という印象は変わらない。▼紙の辞書ならではの利点は、周辺情報によってニーモニックが構築できることだ。たとえばdecrepit(病気などによって弱る、老衰する)を引いたが、なんとなく覚えにくい印象を持ったとする。そこで、次の項目に目を滑らせると、decrescendo(次第に弱く)が見える。これだけで記憶は十二分に補強されるだろう。▼"decre-"が本当に弱まることを意味するかどうかは重要ではない。暗記の難しい単語に対して、すでに知っている単語へ紐づける形で自分なりの記憶回路を作れるかどうかが肝だ。アルファベット順に英単語を掲載している辞書を見渡すことは、この回路の構築を助けてくれるのである。
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