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銀行印を作ることにした。▼実印を作るとき、銀行印など要らないと思った。実印と同じでいいじゃないかと。しかし、実際、登記などを実印で済ませた後で、気軽に実印を持ち運べるかというと、戸惑いが生じるのも確かではある。何より、銀行だけならまだよかったのだが、ストックオプション行使のために証券会社に口座をつくるとき、実印を押すのはいささか躊躇われた。こんな調子で実印提出先の信頼のグレードをなし崩し的に下げてしまったら、いつか事故を起こしてもおかしくはない。▼無論、判子文化自体に滅んで欲しい気持ちには変わりないが、今のしきたりを守る前提なら、銀行印は欲しいという話である。二度手間になってしまったが、実印より小さいサイズでもうひとつ作って、主要銀行の登録印を変更して回らねばなるまい。その後、実印を封印する。これが本来の使い分けである。不合理に見えても、長く続いてきた慣習には、それなりの意味があるものだ。
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