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私の勤め先は、働き方のゴタゴタこそあったものの、業績という点ではコロナショックの影響を激しく受けたわけではない。だから、夏のボーナスがなくなったり、昇給が見送られたり、退職が相次いだりということも起きていない。だが、うちは関係なくてよかったという話ではけっしてない。直撃しなかっただけである。遅れてやってくる衝撃波によって大破するのは、そう遠くない将来かもしれないのだ。▼この時間差攻撃が、いつ、どんな形で自分たちに影響するのか、明確に見えてこないところが不安を煽る。上層部はどうなのか。向こう三年の計画に変更はないし、働き方も元の形に戻していこうとしているあたり、まさかとは思うが、直撃被害を免れたから以前通りにやっていれば再び軌道に乗るなどと楽観視しているのではないかと疑ってしまう。そして、いざ余波に打ちのめされてから、慌てて号令をかける未来の姿が見えなくもない。いっそうの自衛力が求められる。
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