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紙の辞書の有益性は、二万語クラスが近づいてくると加速度的に増してくる。最近、それを実感する。▼たとえば未知語mavenを引く。専門家、事情通。Apache Mavenのmavenはそういう意味だったのかと思いつつ、前後に目を滑らせてみる。前。mausoleum。霊廟。何かの記事で見て覚えた単語だ。mauve。つい最近、ボキャビル本のcolor wordsで見たばかり。後。maverick。一匹狼。以前も同じ辞書で引いた。mawkish。magooshのビデオで見た単語。甘ったるくて感傷的すぎること。▼そう、辞書が「埋まってくる」のだ。引いた言葉の近くに「自分とは無縁そうな単語」が見当たらなくなってくる。視界に未知語が少ないので、前後を眺めるだけで数単語分の復習になる。これが未知語ばかりでは、どこを見ても結局新しい暗記になってしまうので、たいした収穫は得られないわけだ。▼今の辞書を失ったら、切実に同じ版が欲しいと思う。辞書が友達になるのは、この辺からである。
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