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数字上の気温が下がった代わりに、湿度が上がった。針は32度だが、実質的な不快指数は連日35度だったお盆と、さほど変わっていない気がする。そのうえ急な雨対策で傘は要る、マスクも要る、鞄も要るとあって、最低限の軽装でもごちゃごちゃと暑苦しい。快適と言えるほど気候がよくなるには、まだ時間がかかりそうだ。▼唯一、風の質は明らかに良くなった。うだるような暑さの日なたでも、遠くの空から吹いてくる風はさらっとして一足先に秋の気配を帯びている。ただし優しいのも束の間。気温が下がってきたら今後は突き刺すように顔を襲ってくる風だ。▼ここ数年の気候はどうもこのあたりの噛み合わせが悪くなっていて、とりわけ夏から冬にかけては常に何らかの要素が不快という悲しい移ろいになっていると感じる。過ごしやすい季節がない。それとも年を取って体の耐性が鈍ったため、愉快より不愉快の方に注意が集まりやすくなっただけのことなのだろうか。
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