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帰りの電車でOnlyの挿入位置に関する思索を巡らせていたとき、ふとOnlyに対応する日本語であるところの「だけ」と「しか」に考えが及んだ。「Aだけある」と「Aしかない」は、同じ状態を指してはいるものの微妙にニュアンスが異なる。「しかない」方が、否定で結んでいる分ネガティブな印象を受けるし、よりいっそうAの存在に注目している感じがする。だからこそ前者を「あるのはAだけ」と倒置すると、少し「Aしかない」のニュアンスに近づく。▼英語にするとどちらもOnlyになってしまうのだろうかと思ったが、頭を捻っていたら"nothing but"の存在を思い出した。否定を伴い、かつ主張を導くbutがある。つまり、これこそ「しかない」のニュアンスを伝える構文なのではないだろうか。さまざまな用例を見るに、この推測は大体合っているように思われる。覚えたときは使いどころを見つけられなかったフレーズが、命を持った。些細なきっかけで肥やしが増えた。
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