400
Post/Edit Page
FA権を取得したヤクルトの山田哲人が球団から残留の条件として出来高込みでの7年総額45億円を提示された。長期とはいえ今年の成績を考えれば破格の条件。競争相手がソフトバンクということもあり、それでも引き留めには十分でないと見られているが、まずは球団が最大限の誠意を見せたと言える。45億を蹴って出ていくのか、それとも残ってヤクルトに骨をうずめるのか。常人には想像しにくい壮絶な二択だ。▼45億のスケールには遠く及ばないものの、私にもこれまでに人生を大きく変える帰路があった。いくつもあった。それらの重大な二択を、ときに些細な心の動きで、ときにその場の勢いで、ときに運任せで――選んできた。思えば大胆な選び方をしたなと思う決断もある。反対を選んでいたら危なかったと肝を冷やす場面もある。そうして、こう過去の選択を振り返ること自体が、今の人生を浮き彫りにするようで楽しかったりする。選択の連続が人生である。
pass:
Draft