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講習を開くことにした。▼これは、部の伝統に対するアンチテーゼでもある。何しろこれまで、我が部署における若手の育成とは「仕事を任せてサポートする」ことであり、それ以外にはなかったのだ。実務経験こそ最大の教育である。そのOJT思想に疑いを差し挟む者は、悪であり愚かであった。座学とは、学校を出るときに卒業するべき机上のお遊びに過ぎなかった。▼それはそれで理のないことではなかった。だが、開発規模が拡大してチームの中でも分業化が進んだ今、この古い教育モデルはもはや機能していないと見ている。経験が偏りすぎているのだ。偏りすぎているが故に、特定のニッチに嵌ったまま抜け出せなくなっている若手が多すぎる。これは彼らの罪ではない。座学というサプリメントの投与を怠った我々の罪である。▼プロジェクト進行の合間を縫って、講習の目録を書き溜めている。今だからこそやらねばならぬ。これを機に部の教育観が変わることを祈る。
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