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長男がシルバニアファミリーの「保育園」で遊んでいる。お母さんウサギが一人と、ウサギとリスとクマの赤ちゃんが三人。家具の配置換えをしたり、園内の一角に靴置き場を拵えたりして、順当に人形遊びを楽しんでいる。▼その隣に。次男がよじ登ってくる。手にはトミカ。間もなく、平和な保育園にタンクローリーが突っ込んでくる。長男の悲鳴。突き飛ばされて散らばっていく人形たち。お世辞にも微笑ましいとは言えないサスペンスの一幕である。▼心優しい長男がときどき次男のおもちゃを奪って逃げるような意地悪をするのも、こうした日ごろの鬱憤が溜まっていればこそだろう。四歳児にとっても、二歳児と仲良く暮らしていくのはやはり大変ということだ。▼かくのごとく豪胆にして不敵な次男ではあるが、朝から元気、挨拶は溌剌、愛想もよくて勉強熱心と、良いところもたくさんある。沸点が低く、キレると近くの物にあたる癖さえ抜ければ、憎めないやつなのだ。
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