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私はもう長いこと、オブジェクト指向プログラミング最大の神髄は「命名」であると説いてきた。全てに正しい名前がついていること。これが全てである。他の原理原則は、全てここから導ける。全てに正しく名前がついているなら、全ては正しくカプセル化されているし、正しい依存関係になっているし、正しい設計になっている。▼複雑な機能のまとまりに適切な名前をつけて部品とし、部品同士を組み合わせてより大きな部品を構築していく。この過程こそがオブジェクト指向プログラミングに他ならない。エンジンと書かれた塊を拾い上げた人は、エンジンの詳細な仕組みについて知る必要はない。ただ起動と、最低限の制御と、停止が出来ればよいわけだ。▼そんなに単純な話のはずがないと思うかもしれないが――逆である。全てに正しい名前をつけ、その名前が正しいままであるようにプログラム全体をメンテナンスしつづけることは、実際、そんな単純な話ではないのだ。
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