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やるからには偉業を成さねばならず、偉業を成すには非凡である必要がある――。今、アマチュア創作者がこの幻想から逃れるために格好の追い風が吹いている。▼UGCの黎明期。多くのプラットフォームはまだウィナー・テイクス・オールに支配されていた。インターネットがアマチュア創作者にとって作品を公開する最高の場所であったことは間違いないが、そこで評判を得るには、制作物は何らかの形で偉業でなければならなかった。非凡なセンスか、非凡な努力か、非凡な着眼点か、少なくとも非凡な運が求められた。▼あれから数年。インターネットは次のフェーズにシフトした。制作者も消費者も、お互いがお気に入りと認める小さな輪の中で需給を完結させるようになった。露骨な競争は土壌ごと姿を消した。アマチュア創作者はようやくグローバルな競争からわが身を解放し、自らの表現に集中できるようになったのだ。▼未来のことは知らない。だが、潮目は見える。
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