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同じ音、同じコード、同じ展開でも、音楽理論的な解釈はコンテクストによって様々な可能性の重ね合わせになる。これはもう疑う必要もない。だが、いくつかのケースでは、一般的に確からしいとされる解釈より、スケールで考えた方が聴覚との整合性が取れることがある。▼たとえば、Z♭の持つ浮遊感はパラレルマイナーからの借用というより部分的にミクソリディアンの勇敢さが付加されたことによる飛翔に聴こえるし、U♭△7はSubVのクオリティチェンジというより解決直前にフリジアンのテイストが加わったようなサウンドに聴こえる。少なくとも私は、そう言われた方が遥かに納得できる。これは、数多あるコード系テクニックの中で、とりわけモーダルインターチェンジに強く惹かれたことと無関係ではなさそうだ。▼三十五歳から始める音楽。随分遅くなってしまったが、ようやく基礎理論との付き合い方がわかってきた。今はまだ単語を覚える段階。先は長い。
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