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かなり昔の話。確か、八年か九年前くらいのこと。神田の古本屋を逍遥していたら、芸術系の書籍を専門に扱う店で『ピストン/デヴォート和声法―分析と実習』を見かけた。七千円くらいだった気がする。立ち読みしたが、大部分は何が書いてあるのか全く理解できなかった。高い本なので、そっと棚に戻した。▼今、十年近い時を経て、あの本をもう一度見てみたい気持ちがふと湧いてきた。今ならわかるとか、今度こそ読み切るとか、そういう話ではなく、あの本をパラパラとめくったときに受ける印象が、書店で立ち読みした当時とどのように変わっているか確かめたくなったのだ。▼だが、アマゾンで探してみたところ、とにかく高い。13200円とある。興味本位で買える値段ではない。覗き見サンプルもないし、紹介文は概要のみ。さりとて、コロナ禍で神田に繰り出すわけにもいかない。洋書の方は分析と実習が二冊に分かれているので、こちらの中古を探す手もある。
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