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ロマン派旅行で知らない曲ばかり聴いたので、ちょっとベートーヴェンに帰ってきた。実家のような安心感だ。▼私は、所謂クラシック畑の人間ではないから、クライマックスのない曲はどうしても好きになれない。「はい、今から盛り上がりますよ〜」とお膳立てしてもらって、その通りにちゃんと盛り上がってくれないとダメなのだ。そして、きっちりエンディングを迎えてくれないとイヤなのだ。懐石料理より、ニンニク増し増しの分厚いステーキが食べたい。何なら、ダブルチーズバーガーが食べたい。味の薄い料理を味わう舌がない。▼そうなるとやはりロマン派後期は荷が重くなってくる。調性という香辛料が効かなくなってくると、脳が興味を無くしてしまう。近現代に近づきながらも力強い味を出してくれるラフマニノフの存在はありがたいが、どちらかというと例外だ。思想を隠蔽する感情のベールは要らない。まっすぐにストーリーを伝えてくれないと理解できない。
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