二十三号の見た世界

作品情報

創作後記

芥川龍之介の河童は独特のリズムと疾走感を持っていますが、今回は例によって速度を落として、切ないメロディを活かしたアレンジにしてみました。 弾きやすさを重視したので、左手は幾分単調にもなっていますが、その分強弱と転調で変化をつけています。 転調部分はかなり試行錯誤した結果、最初と最後を同じ調に揃える方向で決まりました。二度目のサビで短三度降下しています。 納得いくような転調になるまで回数忘れるほど作りなおしました。(笑)

ちなみに「二十三号」は芥川龍之介の『河童』で河童の世界を物語る精神病院患者の名前です。マッグやトックは元気でやっているかな。