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某大手車メーカーN社のマネージャーが、オムニバス形式の授業で開口一番こう言った。「『ザ・ゴール』を読んだことのないビジネスパースンは皆もぐりです。」随分なことを言うと思った。帰りに生協書店のビジネス書籍コーナーで見つけたが、あまりに分厚くて躊躇した。結局、棚に戻してしまった。▼それから三年経ってようやく『ザ・ゴール』を読んだ。予想以上に出来のいい本だった。小説を小説と思って読んでいるうちに自然と制約条件の理論(TOC)が頭に入って来る。これまで紙の上で勉強する機会は何度かあったが、これほど明瞭に理論の全体像が掴めたことはなかった。▼そもそもTOC自体が面白い。この理論が人を惹きつけるのは、ただ工場の生産性向上に役立つというだけではなく、問題解決の汎用的なフレームワークとして容易に応用可能だからだろう。このやり方ならどんな厄介事にも対処していけるのではないかと思えてしまう。そこが素晴らしい。
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