400
Post/Edit Page
三つの扉のどこかに隠された「当たり」を引くという単純なゲームを考える。こちらが扉を選んだ後、答えを知る者(司会者)がハズレのドアをひとつだけ開いて見せる。さあ、あなたは扉を変えるべきかどうか――? 答えは、変えるべき。モンティホール・ジレンマと呼ばれる、いわくつきのジレンマだ。▼この問題、数学のセンスの有無に関わらず悩む人は大いに悩む、悩まない人はたいしてジレンマとも思わないようだ。昔、この問題について仲間うちで話したとき、「僕にはどうにも理解できない」とある友人の言ったことが強く印象に残っている。数学には滅法強い男だった。▼私は悩んだあとで自己解決したパターン。特に気に入っている、もっとも納得の行く思考実験は、扉を百個に増やしてみることだ。自分がひとつを選択したあと、司会者が次々と扉を開けて行く。いつまで経っても手を触れようとしないドアがひとつ。明らかにそれが「当たり」ではないだろうか?
pass:
Draft