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日本の自動車業界が崩壊の危機に瀕しているのは、若者の自動車離れや、リーマンショックによる不況の煽りが原因であると言われるが、そればかりではない。「日本の自動車業界だけが」特別に直面している危険がある。電気自動車へのシフトがいよいよ加速してきたことだ。▼「秋葉原で組み立て自動車の部品が売られる日は近い」と、ある専門家は言う。これは恐らく正しい。ハイブリッドから電気への移行に伴って、自動車のビジネスモデルがモジュラー化する可能性は高い。つい数年前に、インテルの戦略によってパソコンがモジュラー化を果たしたのと同じ事情である。日本の苦手な土俵だ。▼タタ・モーターズが部品を極限まで減らしているのは、この変革を見越して自動車のキーパーツを探す実証実験をしているという見方もできる。オバマ政権下でビッグスリーも動きはじめた。世界のトレンドから取り残されないよう、日本も何かしら対策を講じる必要があるだろう。
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